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SyncastSignageでできること

SyncastSignageは、デジタルサイネージの「情報更新の手間」と「設置場所の制約」を解消し、さらに一般ユーザーの端末とサイネージ間の「双方向の情報交換」を可能にすることで、管理者と一般ユーザー双方にとって、柔軟でインタラクティブな情報環境を提供します。

従来のデジタルサイネージが抱える課題

  • 物理媒体による情報更新作業の煩雑化

    • 情報更新時、SDカードなどの物理媒体の抜き差し作業に手間と時間が発生します。
    • 抜き差しによる物理的故障のリスクが残ります。
  • 有線LANによる端末設置場所の限定

    • 有線LAN環境構築のため、工事の手間とコストが発生します。
    • LANケーブルの敷設により設置場所が物理的に制限されます。
  • 不安定な通信品質

    • 有線LANケーブルの物理的損傷による通信途絶、管理端末数増加に伴う通信負荷の増加が発生します。
    • 電波の届かない距離にある端末への情報伝達が不可能で、管理端末との情報連携が不安定になるリスクがあります。
  • 一方通行なコミュニケーション

    • 情報がサイネージから一般ユーザーへ一方的な表示に限定されます。
    • 一般ユーザーの端末の識別・情報取得が不可能です。

SyncastSignageでの解決

上記の課題は、『SyncastSignage』を利用することで以下のように解決できます。

  • 物理媒体レスな無線更新の実現

    • 物理媒体を使用せず、無線通信によりサイネージ表示情報を更新します。
  • 設置場所の制限解消とコスト削減

    • 有線LANの敷設を不要とし、サイネージ端末間を無線通信で情報更新します。
  • メッシュネットワークによる安定化

    • 中継機能(メッシュネットワーク)を導入します。
    • 情報受信端末(サイネージまたは一般ユーザー端末)による、未受信の近隣他端末への情報自動送信(中継)を実現します。
  • 双方向な情報連携の確立

    • サイネージと一般ユーザー端末間における、双方向無線通信を実現します。
SyncastSignageはビジネスロジックについて特許を出願済みです。

SyncastSignageのサービスイメージ

上図は、SyncastSignageが提供する「オンライン/オフラインを問わない柔軟な情報配信」と「P2P (Peer to Peer) を核とした自律分散システム」の全体像を示しています。

1. 役割に応じたアプリケーション

SyncastSignageは、用途と役割に応じて3つの主要なアプリケーションで構成されます。

アプリケーション名 主な役割 利用者・機能
Managerアプリ 情報の登録・管理 広告主やメディアなど、管理者がコンテンツを登録し、配信設定を行います。
Viewerアプリ 情報の表示・中継 サイネージとして表示を行う端末です。周辺の端末とP2Pで情報を同期(親→子データ同期)し、表示します。
Userアプリ 情報の取得・連携 一般ユーザーのスマートフォンなどにインストールされ、Viewer端末と直接連携し、双方向のコミュニケーションを実現します。

2. P2P通信による自律分散

SyncastSignageの核は、Viewer端末同士、およびViewer端末とUser端末が直接(P2P)通信し、情報を同期・中継する点にあります。

自律分散による安定的な情報表示

Managerアプリから配信されたコンテンツは、インターネット経由だけでなく、Viewer端末間でも互いに情報を同期し合い、自動で中継します。これにより、一部の端末がオフラインになっても、コンテンツは自律的に分散・共有されるため、システム全体で安定した情報表示を維持できます。

設置場所を選ばない運用自由度

Viewer端末とUser端末は、インターネット接続がない環境(オフライン)でも直接通信し、コンテンツや情報を同期することが可能です。これは、有線LANなどの通信インフラに依存しない運用を可能にし、これまでサイネージの設置が難しかった場所でも設置の自由度を大幅に向上させます。

3. 双方向のコミュニケーション

Userアプリを介することで、サイネージと一般ユーザーの端末間で双方向の通信が可能になり、従来の一方通行ではないインタラクティブな体験を提供します。ユーザーは広告の受信やメッセージの投稿など、よりパーソナルな情報を取得・連携できます。

デジタルサイネージ向けユースケース概要

固定回線や携帯電話回線を使うことなく、デジタルサイネージの内容を更新したり、診断所情報を共有します。

本番運用での構成イメージ

  • サイネージ端末とモニターの組み合わせで各モニターに広告を表示します。
  • 親端末に対して表示させる広告を更新すれば、子端末に対して自動的に情報が伝播されます。

▼本番運用イメージ図

デモ向けの構成イメージ

  • サイネージ端末はスマートフォン(iPhone等)とし、モニターは一般的なPC用モニターとして、HDMI or USB-C接続とします。
  • スマートフォンアプリに入っている広告コンテンツをモニターに表示します。

▼デモ向け構成イメージ図